

リチェル
「わたしにとっては、名前よりも貴方だと言うことが大切だもの」
歌うことが好きな孤児の少女。ソプラノ。
12歳の時に孤児院から引き取られ、クライネルト家の屋敷で下働きのように働かされていた。亜麻色の髪(ミルクティーのような色)、珍しい若葉色の瞳をもつ。
心優しく、困っている人を放っておけない性格。ヴィオと出会った時は引っ込み思案だったが、少しずつ本来の明るい性格を取り戻していく。

ヴィオ・ローデンヴァルト
「礼なんて要らない。君が歌ってくれればそれで十分だ」
人を探して旅をしている貴族の青年。焦茶の髪にアンバーの瞳をもつ。
ヴァイオリンの演奏技術は高く、一度聴いた曲はほぼ完璧に再現できる。頭の回転も早く優秀だが、生活面はまるでダメ。無口で表情の変化は乏しい。無駄を省き必要な事を的確にこなしていくタイプであるが、リチェルと旅をする中で少しずつ変わっていく。
本名はヴィクトル・フォン・ライヒェンバッハ。

イルザ
「アンタは馬鹿だね。悪い奴に騙されるよ」
クライネルト音楽団の歌姫。音域はアルト。
こざっぱりした性格だが、物言いはキツい。当時の当主に連れてこられたリチェルをよく思わず冷たく当たるが、実際のところそれだけでもないよう。

デニス・クライネルト
「今話をしてるのはオレだろ⁉︎」
リチェルを引き取ったクライネルト家の次男坊。
甘やかされて育てられたため我が儘。最近引き取られたリチェルが気になり、手を上げたりちょっかいをかけている。

カリーニ
「とても素晴らしいモーツァルトだった。久しぶりに胸が躍るようでした」
ベルシュタットで出会った壮年の紳士。
音楽や楽器に明るく、ヴィオのヴァイオリンとその演奏を褒めていく。耳がいいらしく、ヴィオのヴァイオリンの不調にすぐに気付いた。

マルコ
「そのヴァイオリン、見せて頂けませんか!」
ベルシュタットで出会ったヴァイオリン職人のたまご。
ヴァイオリンが三度の飯より好きで、話し始めると止まらない。人の話はあまり聞いていない。クレモナから楽器店にヴァイオリンを卸しに来た。

サラ・リリエンタール
「名前を告げずに次の約束をだなんて、まるで物語のワンシーンのようね」
リンデンブルックで出会った貴婦人。
金髪に空色の瞳をもつオペラ歌手。ソプラノ。物腰は上品で少し茶目っ気がある。男の子の格好をしていたリチェルを気にかけて、ヴィオに苦言を呈する強さもある。リチェルに歌を教えてくれた。

ソフィアン・ソルヴェーグ
「ご無事で何よりです。ヴィクトル様」
ヴィオの生家に仕えていた元執事。
ヴィオを探してリンデンブルックに辿り着き、以後旅を共にする。ヴィオの育ての親のような存在で、幼い頃からあらゆる事を教えた。性格は温厚で冷静。主人を立ててあまり口を開くことは少ないが、朗らかな人柄である。

アルフォンソ・ニコロージ
「やっぱり! じゃあヴィオ君は音楽家を目指しているのかな?」
ヴィオたちの旅の道中で行き倒れていたピアニストを志す青年。アコーディオンを持ち歩いている。
優しく穏やかで、お人好し。押しに弱い優柔不断な面もあり、双子によく振り回されている。料理が得意。

リート・エンゲルベルク
「ぼくが稼げるようになったら、もっとお母さんに楽させてあげれると思うんだ」
ルフテンフェルトに住む双子の兄。明るく快活、真面目。
優しくて思いやりがあるが、言うべき時はきっぱり言うタイプ。頑固なリリコをいさめようとして、度々けんかになる。

リリコ・エンゲルベルク
「あたしも大きくなったら町に出たい! もっとキラキラした事がしてみたいの!」
ルフテンフェルトに住む双子の妹。明るくおしゃまで、ちょっと頑固な女の子。実は人見知り。
革新的な性格で、何事も臆せず切り開いていくタイプ。口や態度はきつくても、根は思いやりのある良い子。面食いである。

ガスパロ
「俺はアイツには一生かかっても返せんくらい大きな借りがある。」
ヴィオの父の知人で、ルフテンフェルトに住んでいる無愛想な男性。
何年か前に妻と娘を亡くし、隣に住むエンゲルベルク一家の面倒を見ながら一人で暮らしている。

エドゥアルト・フォーゲル
「ねぇ、一度リチェルさんの歌を聴いてみたいな」
ヴィタリの町で出会ったリチェルにそっくりな少年。愛称はエド。
美術商の卵で、ヴァルターの弟子として旅をしている。明るく人懐っこい性格。

アルノルト・ヴァルター
「今夜開かれる競売に、贋作が出品されるのですよ」
ヴィタリの町で出会った美術商の男性。弟子のエドを連れて競売に来ていた。
優秀だが好奇心旺盛なエドにたびたび振り回されている。

サルヴァトーレ・ニコロージ
「お前俺を誰だと思ってんだ! 天下のトトさんだぞ!」
アルの父親。カスタニェーレでトラットリア・トトを営む料理人。愛称はトトさん。
生粋の職人で息子兼弟子のアルには大層厳しいが、世話好きで話しやすく町では慕われている。

ロミーナ・ニコロージ
「……私ね。リチェルさんはもう恋をしているんだと思ってた」
アルの妹。父の店を手伝う家族思いの少女。
よく気が回る性格だが、お外では引っ込み思案。家族には割と手厳しい面も。

マルタ
「本当、あなたって反吐が出るくらいお利口さんね」
リチェルのいたラクアツィアの孤児院でシスターの見習いをしている少女。
リチェルの幼馴染でもある。気も口もキツく、周りに対して壁を作っているところがある。

ミケーレ・パストーリ
「いつか必ず迎えに来ます。どうか、この子をお願いします」
リチェルの父。イタリアのカステルシルヴァに住んでいたらしい。
リチェルのいた孤児院に毎年寄付をしていたが、リチェルが幼い頃病死。

リーゼロッテ
「リチェルよ。どうぞリチェルと呼んで下さいな」
リチェルの母。イタリアのカステルシルヴァで手がかりを掴む。
とても明るく物怖じしない女性。

イングリット・フォン・ハーゼンクレーヴァー
「さて、お互い時間は貴重ですから手短に参りましょう」
レーゲンスヴァルトに本家を置く、ハーゼンクレーヴァー家の当主。
高潔で冷酷。氷の貴婦人と呼ばれている。

エアハルト・フォン・ハーゼンクレーヴァー
「どうして……、そんなに気にしてくださるんですか?」
ハーゼンクレーヴァー家の嫡男。後継。
可愛らしい見た目とは裏腹にものすごく頭が回る一四歳の少年。

ハインリヒ・フォルトナー
「数ヶ月ぶりの主人の帰還ですから。心待ちにしていたのは当然かと」
ヴィオの生家である侯爵家の現執事。ソルヴェーグの後継
冷静で頭の切れる敏腕執事で、当主とヴィオの不在中に家を任されている。

ルートヴィヒ・フォン・ライヒェンバッハ
「俺の呼び出しを無視した事に対して弁解はあるのか?」
ヴィオの叔父。ヴィオの生家である侯爵家の代理当主をしている。
元々は陸軍少佐で、兄である侯爵に家を任されている。ヴィオのことが色々気に食わない。

ヨハネス・マイヤー
「まぁまぁ、ルートヴィヒ様。一度落ち着かれてください」
ルートヴィヒの客分で、侯爵家の執務を任されている。
元々はルートヴィヒが属していた陸軍の文官だったが、現在は侯爵家にいることで野心を燃やしている。

マルガレーテ・フォン・ライヒェンバッハ
「待って、ディルでしょう──?」
ヴィオの母。現在病気で静養している。
穏やかで気品のある女性。
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